----- 自己紹介をお願いします。
- Mizki
- CellchromeのヴォーカルのMizkiです。
- 陽介
- ギターの陽介です。
- ニワケン
- ベースのニワケンです。
- tatsuma
- ドラムのtatsumaです。
- 寺島
- 声優の寺島拓篤です。宜しくお願いします。
普段中々アーティストさんと対談する機会がないので探りながら今やってるとこなんですけど(笑)。
- tatsuma
- そこはナチュラルモードな感じで(笑)。
- 寺島
- ではみなさんも楽に、自分の家だと思って。
- tatsuma
- 自分の家にしては(スタジオが)めちゃくちゃ明るいですけどね。僕の家は暗いので(笑)。
- 寺島
- 明るくしよう(笑)。普段はtatsuma君が割とMCも喋るほうなのですか?
- tatsuma
- 結構僕が喋り担当になっていますね。ヴォーカルにもっと喋って欲しいけど、いかんせん喋りがアレなもんで(笑)。
- 寺島
- Mizki君、言われてるよ(笑)。
- Mizki
- あははは。
- tatsuma
- こんな感じで今日は楽しくやらせてもらいます(笑)。
----- 7月からTBSアニメ「コンビニカレシ」がスタートしますが、今の心境をお聞かせ下さい。
- tatsuma
- 僕らの記念すべきデビューシングルが初のアニメのタイアップをさせて頂くことで、色々な層の方にCellchromeの音楽に触れてもらう機会が出来たことは凄く嬉しく思いますね。
----- 三島春来を演じる寺島さんはこの役をどのように演じていますか?
- 寺島
- 自然体ですね。アフレコ現場でも「あまりアニメっぽくない、自然でナチュラルな感じで」という演出のもとに作っています。
なので普段アニメでやるようなことを削ぎ落としているんですよ。アニメって台詞以外の色んな音も盛り盛りで録るんですけど、今回のアニメは全体的に削ぎ落として「やらないスタイル」でやっているんです。なので最初は「大丈夫かな?音は足りてるかな?」って心配になったりもしました(笑)。ですが、実写ドラマの俳優さんたちが、表情や仕草、空気で演じるように、絵や間での表現がされているので、安心して共同作業ができました!
あと演じているキャラクターが等身大の高校生なので15歳くらいの少年を意識しているんですけど年齢的にはWスコアやないかいっていう(笑)。あの頃を思い出しながら「こんな青春だったらいいな」っていう自分の願いも込めて、出来るだけ自然体かつキラキラするようには気をつけて演じていますね。Cellchromeのみんなの方が年齢はキャラター達に圧倒的に近い年代だと思いますよ。
----- 「コンビニカレシ」の一番の見どころはどこですか?
- 寺島
- 「なんでこれアニメでやるの?」ってくらいナチュラルなお話なんです。アフレコ現場で「今の若い子達ってどういう恋愛してるの?」って話題になったんですよ。「携帯のメールで告白して、メールで付き合って、メールで別れたりするの?」って。そしたら若い子が「そうです」って言うんですよ。
- tatsuma
- えー!
- 寺島
- 僕みたいな30歳オーバーからしたら信じられないんですよね。「そんな恋愛ありかよ!」ってびっくりしちゃって。でも「コンビニカレシ」では面と向かってコミュニケーションを取って、「上手くいくかどうか分からない」「振られたらどうしよう」「相手は自分をどう思っているんだろう」「振られるのは怖いけど、でも一緒にいたいな」っていうドキドキを最大限に楽しむというか「そのドキドキで生きているんだよ」っていう気持ちを恋愛として描いているので、現在の子には逆に新しいのかもしれないですね。恋愛というものに対する冒険を凄くしているというか。なのでアニメだけど、実写のドラマと変わらないようなピュアな恋愛ドラマですね。そこが見どころなんじゃないかなと。逆に10代が観ると「ないよ」って思うくらいウブな感じでやっています。
----- 今回アニメのオープニングテーマにもなっているCellchromeのデビューシングル「Stand Up Now」の印象はどうですか?
- 寺島
- 凄く爽やかなんですけど、日本の爽やかさというより、アメリカの西海岸のような爽やかさを感じました。
アニメのオープニング映像も見させてもらったんですけど、普段テレビで見るクレジットが入っていないものを見させてもらったこともあって、ミュージックビデオっぽいなって。歌詞に英語も多いので洋楽感を強く感じました。僕は最近の音楽に詳しいわけじゃないですけど今っぽく、変に力が入っていない聴き易い気持ちの良い音楽だなって思いました。なので早くフルサイズで聴きたいですね。
- Mizki
- ありがとうございます。
- tatsuma
- ここまで完璧な回答をされると畏まっちゃう(笑)。
- 寺島
- よし、今日の仕事はしたね。(一同笑)
----- Cellchromeはアニメで流れることを想像して歌詞や曲を作りましたか?
- 陽介
- そうですね。今回の歌詞はMizkiと僕の2人で書いたんですよ。
- 寺島
- あ、そうなんだ。
- Mizki
- 今までは僕が書いていたんですけど今回は共作なんです。アニメの舞台がコンビニだったので、そのテーマに沿ってコンビニ用語を入れてみたりとか、そういう工夫はしました。歌詞の全体的なテーマとしては落ち込んでいる人の背中を「大丈夫だよ」と押すような前向きな歌詞を書きました。
- 寺島
- タイアップを外れて普通に聴いても元気になれる良い曲ですよね。
- tatsuma
- 聴いてくれる人の反応も楽しみです。
- 寺島
- 従来のファンのみなさんも新しいと思うかも。
- tatsuma
- そうですね。僕は歌詞を考えているときはぼーっとしていましたけど(笑)。あ、レコーディングは参加しましたよ。
- 寺島
- ドラムを叩いていなかったらやばいよね(笑)。
----- 寺島さんの声とCellchromeの音楽は「コンビニカレシ」という作品を作る中で大事なタッグになっていくと思うのですが今日初めて会ったお互いの印象は?
- 寺島
- 凄く気持ちの良い人達だなと。
- tatsuma
- 優しいお兄ちゃんって感じですね。
- 寺島
- バンドの人だから「え~、アニメでしょ?」なんて思われてたらどうしようって心配だったんですよ。でも気の良い人達で良かったです。こんなに楽しく話も出来ましたし。ホント、先入観って良くないですね!
- 陽介
- お会いして寺島さんの「よろしくお願いします」の第一声の挨拶がイケボ過ぎました。
- 寺島
- イケボて(笑)。全然普通の声でしょう。
- 陽介
- いや、毎日囁いて欲しい。
- 寺島
- あはは。それもなあ。
- tatsuma
- 僕、寺島さんのミュージックビデオを観させてもらったんですよ。
- 寺島
- 本当に?恐縮です。ありがとうございます。
- tatsuma
- 結構クールな感じのミュージックビデオだったり、明るい感じのミュージックビデオだったんですけど、人柄が出ていたので勝手な印象で「優しい人なんだろうな」って思っていたんですよ。そしたら案の定、優しいプラス面白いみたいな(笑)。凄い人来たなって。
- 寺島
- あははは。良かった。それ、原稿のキャッチ部分に使って下さい(笑)。
- tatsuma
- 良いこと言えましたね。
- 寺島
- 俺達、もう仕事したね。
- tatsuma
- ぼちぼち帰ってもいいかもしれませんね。(一同笑)
----- Cellchromeとしては自分達の音楽がアニメのオープニングテーマになることで感じることや意識することはありますか?
- 陽介
- やっぱりアニソンって一生の思い出になるじゃないですか。その曲を聴くとアニメを観ていた頃を思い出したりカラオケで歌ったり、そういう点で「コンビニカレシ」を観た人の一生の思い出に残る曲になったらなって思います。
- 寺島
- 良いこと言った。
- 陽介
- 模範解答です(笑)。
- 寺島
- でもその通りですよね。
- ニワケン
- 俺達が観てきたアニメからもそういう印象を受けてきたので、やっぱり自分達の曲がアニメの主題歌になることは感慨深いですね。
- 寺島
- 普段みんなアニメは観ます?
- tatsuma
- アニメに詳しい人間ではないですね。昔のジャンプ系のアニメは観ていましたけど。
- 寺島
- 男の子は通る道だよね。
- tatsuma
- そういう王道系くらいですね。
- 寺島
- じゃあいきなりアニメのタイアップがきてびっくりしたんじゃない?
- Mizki
- 嬉しかったですね。僕らの音楽を沢山の人に知ってもらえる機会なので。
- 寺島
- メジャーデビューとアニメのタイアップはどっちを先に聞いたの?
- Mizki
- メジャーでシングルを出すことになってからアニメのタイアップのお話を頂きました。
- tatsuma
- インディーズだった頃から急に環境が変わって。アニメのタイアップなんて想像もしてなかったので。周りの人に感謝ですね。全ての巡り合わせがありがたいです。
- Mizki
- 僕、「コンビニカレシ」の声優さんが知ってる人が多くて。
- 寺島
- 何故!?
- Mizki
- 結構アニメを観ていた時期があって声優さんの名前が頭の中に残っていたんです。なので、知ってる声優さんが名を連ねているなと。
- tatsuma
- めちゃめちゃ豪華ですよね。
- 寺島
- 確かに凄い人ばっかりですね。
- tatsuma
- 恐ろしいですね。
- 寺島
- 僕もあの中にいるのが恐ろしいですから。
- tatsuma
- いやいや、めちゃくちゃ主人公じゃないですか(笑)。
- Mizki
- 名前も一番上に書いてあるし。(一同笑)
----- ではアニメ「コンビニカレシ」を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
- 陽介
- 今回のアニメはコンビニが舞台ということで、みなさんより身近に感じて観て頂けると思います。僕らの楽曲がアニメにどのように絡んでいるかも楽しみに観て下さい。
- ニワケン
- 僕らの曲と「コンビニカレシ」が上手く絡み合って、物語とみなさんの日常が少しでも華やかになればと思います。ぜひ観て下さい。
- tatsuma
- 今回オープニングテーマを担当させて頂くことになって、本当に物語にも興味を持てる内容で、僕自身とても楽しみにしています。デビュー曲「Stand Up Now」も「コンビニカレシ」とリンクする部分があると思うので、そこも含めて楽しくご覧になって頂ければと思いますので宜しくお願いします。
- Mizki
- Cellchromeを知らない人も多いと思いますけど「コンビニカレシ」を通して出会う方ともバンドとして今後繋がっていけたらと思いますし、より楽しいアニメになるように僕らもアニメと一緒に楽しい作品を作れたらと思っています。是非ご覧下さい。
- 寺島
- Mizkiくんが言ってた通り、アニメにおけるオープニング曲って凄く大事なものだと思うんですけど、映像と音楽が合わさったものを観させて頂いて「これなら間違いないな」と思いました。アニメの魅力が凄く出ていて、「コンビニカレシ」のテーマである『青春』を表すのに青色がテーマカラーになっていて。そういう青春の青色の鮮やかさをCellchromeの音楽が凄く引き立たせてくれているので、アニメ側からも楽曲の良さや魅力をプラス出来たら良いなと思っていますし、それが見事に叶っているとも思っています。アニメ「コンビニカレシ」は原作を知らなかった人も、Cellchromeを知らなかった人も、オープニングも本編も含め「コンビニカレシ」全体で楽しんで貰えたら嬉しいです。
Text 柴山順次(2YOU MAGAZINE)